『あ……』
自然学校から半年は経つだろうか、ナカマと兄妹を連れたダイチは偶然銭湯で再会した。
その後女湯で双葉や四詩と打ち解けるのに時間は掛からなかった。
ナカマは三太や四詩にぬいぐるみを作ってあげたり、双葉に裁縫の手ほどきをる等兄妹に大変慕われた。
お互いの家に遊びに行くようになり(ダイチは余り同伴しなかったものの)、どこか遊びに行く時は誰かが『マコねーちゃんも呼ぼー』が定番となった。
ダイチ『いつも弟達の世話させてしまって…すまん』
ナカマ『ううん、全然。私もあの子達に…元気もらってるみたいだし。』
双葉達の話や、ダイチ自身にナカマは共感し、兄妹の力になりたいと思うようになったが…いつしか自分で気付かない程心に微妙な変化があった。
小田『ねー、この間○○公園で見たよ。あんたってもう男いるんだ?さすが親が違うとやる事早いねー』
叔父『おっマコちゃん、来てたのか。あいつなら作業場にいるよ。呼んで来ようか?…なぁに遠慮すんな、丁度上がり時だから。さりげなく言っといてやるよ…ダイチー!可愛い彼女がお呼びだぞー!(即大声)』
周囲からもひやかされる事が多々あった。
その度ナカマは赤面し、首を振るが、ダイチは仏丁面で否定するだけだった。
ダイチは日頃兄弟によくしてくれるナカマに感謝していたが、断じてそういった関係にはならないと思っていた。
それらしい感情もないし、そんな余裕はない。そう思っていた。
夢に彼女を見るまでは。
(自分は何て夢を見るんだ…)
ある春の日、突然夢に知っている女の子が出てきた。よく知っている、ポニーテールの女の子だ。
そしてそれはとても口に出せないような夢だった。
それからは夢に出てきた本人を見ると、どうしていいのかわからず心苦しくなった。
正直、もう会いたくない―ダイチはそれが罪悪感から来るものだと考えていた。
しかしその矢先、ナカマはぱたりと遊びに来なくなった。態度に出てしまったのだろうか?しかし丁度良かった
とは思ったものの、逆に益々彼女の事が気にかかるようになった。
(どうしてあんな夢だったんだ…)
眠れない。兄妹達の寝息を聞きながら照明を眺めていた。
ふとカンジやワクを思い出した。
いい奴らだったな、元気にしてるだろうか―…
そういえばあいつらは自分に保体の勉強等と言って何やらゲーム機の画面を見せてきた。
男女が…。
動揺して見ようとしない自分を面白がって
また無理矢理見せてきたっけ。あいつらめ。
あの時は驚きはしたがそこまで興味もなかったのに…
ぼんやり思い出していると、砂浜で一人、
仲良く遊ぶ皆を見つめていたナカマの後ろ姿が浮かんだ。
ナカマは来ない。
兄妹達は時折ナカマと作ったぬいぐるみを見て少し淋しそうな顔をする。
そして、夏が来た。
ダイチがバイトから帰ると、双葉が意気揚々と出迎えてきた。
『兄ちゃん!あのねっマコちゃんから電話があったの!でねっあのねっ…私達に浴衣作ってくれたんだって!一緒に花火大会に行こうよって!!』
後ろで跳び跳ねる三太、四詩。
ダイチはその名前が出て一瞬落胆し、安堵した
双葉は突然はしゃぐのをやめ、ポツリと呟いた。
『マコちゃんが遊んでくれなかったのって、この為だったのかな?ねぇ兄ちゃん…行ってもいいよね?』
『あ、あぁ…』
断ろうと思っていたが思わず頷いてしまった。
ナカマは針子のバイトもしていたんだ…手間どった事だろう、断った方が酷になってしまう。
どう礼をすればいいかわからないが仕方ない、ダイチはとりあえず直接礼を言いに行く事にした。
外はもう暗い。妹達を残して自転車でナカマの自宅へ向かった。
自宅までの道のりは、まだはっきり覚えている。
急ぐ事もないのに、ペダルを漕ぐ足が速くなる。
高揚?緊張?困惑していたはずなのに、胸が高鳴っている。
何故だろう。疲れてもいないのに。
『ダイチ君?!こんな時間に…』
ナカマはドアを開けるのを躊躇った。一人だからと用心したわけではない。
開けてしまったが最後何かが変わりそうで恐かった。
それはダイチも同じだった。ドア越しのまま言う。
『浴衣…大変だったろ。ごめんな、ナカマ。…ありがとう。』
沈黙…姿が見えなくとも互いの緊張は伝わる。
先にダイチが続けた。
『じゃあ、な…』
ナカマは考えるより先にドアを開き飛び出した。
『待っ…』
階段の辺りが視界に入ったがダイチの姿は見えない。
もう帰った?ナカマは悲しそうな顔をし、玄関に戻ろうと振り返った。
すると目の前に人の口が見える。少し見上げると、
ダイチが驚いた表情でこちらを見ていた。
『ッ…て…。』
ナカマは“待って”の続きを今更言い切るが、二人共驚いた表情のまま固まっていた。
『あっ、の、浴衣の事なら、気にしないで!』
先にナカマが目線を反らし、吃りながら後ずさった。
動揺がモロに顔に出ている、耳まで真っ赤だ。
自然学校では全く出さなかったような、女の子らしい表情。
その際ナカマの風呂上がりで乾ききっていない下ろした髪から、
堪らなくいい香がダイチの鼻先を擽った。
『あ…ぁ、その、いいんだ…驚かせて、悪かった…じゃあ!』
そう言うなりダイチはその場から逃げ出すように廊下を駆け、階段を降りていった。
家に帰っても心臓は高鳴ったまま。
(よからぬ事を考えてしまった…礼を言いに行ったのに、恩を仇で返す所だった…!)
それから数日経ってもあの時の彼女の顔や香りばかりが鮮明に浮かぶ。
そして花火大会当日。
夕刊のバイトが終わったダイチ。
今頃双葉達は先にナカマ宅で着付けしてもらっているはずだ。
ナカマに会うのは極力避けたい、だが叔父さん達に頼むわけにもいかない。
ダイチはまたナカマの家へ向かった。以前と反して足が重かった。
チャイムを鳴らす。暫くしてドアが少し開いた。
(どうかナカマだけは出てこないでくれ。)
『…ダイチ君?どうぞ、入って。』
…ナカマの声だ…。
邪魔する訳にもいかない。早く妹達を連れて祭に行こう。冷静を保つんだ。
そう考えながらドアを開け、中に入る。
心構えも虚しくダイチは目の前を見て固まった。
自分の心臓の鼓動が大きく変化し、全身を伝わっていった。
ナカマが浴衣で立っている。
浴衣は濃い藍色の柄に、淡い黄緑色と桃色の華が遇ってあり、細い腰には黄色の帯がきつく締まっている。
髪形も違う。降ろした髪が左耳の舌でゆってある。
いつもの地味な格好との差も合間ってか、
町を歩けば数人が振り返るのではないかと思える。
正に可憐な少女だ。
ナカマは少し顔を赤らめながら言った。
『階段で下駄の鼻緒が取れちゃって、戻ってきたの…。っあ、双葉ちゃん達はお母さんと先に言ってるよ。』
『………』
ダイチは返答すら忘れていた。
不安になったナカマはダイチの前まで近付くと、
耳まで赤らめて残念そうに言う
『やっぱり、変かな?…似合ってない?』
『……。』
言葉が出てこないダイチ。胸の辺りが苦しくなってきた。
『……行こうか。』
ナカマはいつもの少しムッとした顔で早々と直した下駄を履き、
ダイチを擦り抜け玄関のドアノブに手を出した。
『……待っ…』
とっさにダイチはナカマの手を掴んだ。驚くナカマ。
向き合ってまた長い沈黙。
ナカマは意を決したように目をきゅっとつむった。
あの日から欲し続けた香り。ダイチは考えるより先にナカマの口を塞いで応えた。
玄関の鍵は締まっている。しんとした室内。
ナカマの部屋だけ小さな音がする。
吐息。口を重ね合う音。時折漏れる声。
ベッドの上、仰向けのナカマにダイチが覆いかぶさるような体勢。
帯が緩んだのも手伝ってか
凛と整っていたナカマの浴衣はすっかり乱れ、
衿もだらしなく開いてしまっている。
同様におくみも広がり深いスリットのような状態で
そこから細い足が現わになっている。
ダイチはキスを続けながら、衿の間に手を入れ、そろそろと広げる。
滑るような肌に、桃の種程小さく膨らんだ乳房が出てくる。
殆ど子供に近い胸、だが触れてみると
前に四詩から貰った菓子(※マシュマロ)よりもずっと柔らかい。
ナカマがんんっと呻いて切なげな顔になった。
触る程グミのようになってきて、掌に引っ掛かる。
摘むと益々切なげな顔をして苦しそうな呼吸をする。
ダイチは妹達と風呂に入った事はあるが、
女性の体の変化の細かさにただ驚いた。暫く胸を探っていた手は、勝手におはしょりより下へ行く。
ナカマは浴衣なので下着も履いていなかった。
少しふわふわした部分があるだけで殆ど子供と変わらない。
ダイチはここにきて戸惑った。
まだ早いんじゃないか。ナカマのここは…もう殆ど犯罪行為なんじゃないか。
そもそも妹達が世話になっている人を夢だけならまだしも、
今現実でそれ以上な行為をしてしまっている。
理性は今ならまだ戻れる。ダイチはキスを止めてナカマに不安げな目線を送った。
それを察したのか、ナカマは聞き取れないか細い声で応えた。
「いいよ」と艶めいた桜色の唇が動いている。
ダイチはすまなそうな顔をして、首筋から鎖骨をなぞるように口づけ、おくみの間に手を入れた。濡れている。
ジーンズを半端に脱ぐと、猛々しく勃起したそれが出てきた。まさに黒巨硬。
初めて異性のそれを見たナカマは硬直した。
(男の人ってこんなに大きい…の?!)
ダイチは続けてナカマの腿を掴んで受け入れ易い体勢にさせ、ねじ込むようにして自分の半身を近づけ
彼女の綺麗な割れ目に自身の先端を宛う。
今までカンジ達が見せてきた画面の光景を、無意識に覚えていたのかもしれない。
ナカマは真っ赤な顔をしながら恐る恐るダイチの広い肩に手を添えた。
もう戻れない。彼は覚悟を決めた。
『……は………んンッ!!………んあぁっ!…………』
ナカマは快感に足をびくりと動かす。
中はまだ半分しか入らないぐらいキツい。
『………痛くないか……?』
覚悟を決めたダイチは調子を取り戻したようだ。
『はぁっ…はぁっ…ッ…………うんっ…。』
ナカマは微笑み、潤んだ優しい眼差しでダイチを見つめた。
痛みと快感からか呼吸が荒い。
そう聞くなりダイチは中心を押し進める。
『あっっ。!!!』
ナカマが可愛い声をあげてのけ反る。先端が子宮口に当たった。
ダイチはナカマを抱きしめると、後はがむしゃらに突いた。
ダイチが呼吸を吐くと同時にベッドが小さく揺れる。
ナカマの中は温かで、キツく締まっているのに、
濡れていて滑るようになっている。
動く度に割れ目からピタピタと音がする。それが聞こえる程不思議と二人の興奮は増していく。
(裂けそう……でも――――)
ナカマは涙を零した。怒涛のような苦痛と快楽に狂いそうになる。
ダイチのそれは硬く、ゴツゴツとナカマの中を刺激する。
ナカマは喘いで反応する。恥ずかしいのに止まらない。
『ふぁッ!アッ!あんっ……っあぁ!』
不意に痺れるような快感がナカマの子宮辺りから全身を駆け巡る。
待って、と言いかけたがダイチは容赦なく奥深くを突き上げてくる。ベッドはギィギィと小刻みに軋む。
『やぁっ…ダメっ!…‥あぁ、ぁっ!ゃあぁああっっ!!!』
ナカマの細い体は数回痙攣し、ダイチをきつく締め上げる。
『…う……あ……』
ダイチは堪らず声を漏らした。稲妻のような快感が中心を貫く。
『………っ!…』
その先の知識がダイチにはまだ無かった。
ダイチの息子はナカマの子宮の奥に入ったままで、
ビクビクと痙攣し先端から何かを放出した。
(これは…まさか…)
ナカマのそこから自身を抜くとれ目からトロリと白い液体が出てきた。
『…はぁっ、…はぁっ…あ……すまん……』
愕然とするダイチを見て、ナカマは恥ずかしそうに笑った。
二人は汗ばんだまま、正気に戻ったように再び沈黙した。
ダイチは真面目な顔で沈黙を破った
『…すまない…どっちにしろ、責任は必ずとる。信じてくれ。』
ナカマは微笑んで言った。
『私だってとるよ。私がこうしたかったから。双葉ちゃん達を育てる責任も、一緒に背負わせて。出来るよ。大丈夫。』
そして、優しく微笑んだ。
ダイチを玄関で待たせ、ナカマはフリル付きのブラウス、黒のワンピースに着替えて出てきた。(※本編レストラン参照)
『…変かな?』
『いいや。急ぐぞ。』
祭会場は人混みでごった返している。すぐに逸れてしまいそうだ。
『探そう。』
ダイチはナカマの手を掴んだ。ナカマは驚いた顔をした後、嬉しそうに答えた。
『うん…!』
『マコねーたん遅いねー』
屋台の金魚掬いを見つめながら、藍色にシャボン玉の絵柄が遇われた浴衣の四詩が言う。
『にーちゃんもまだかなー』
三太も粋な甚平を着ている。
『マコちゃん、迎えに行った方がいいかな?』
双葉の浴衣は黄色に水仙が描かれていて、それぞれよく出来ている。いい生地だ。
美子は双葉の頭を撫でながら言った。
『いーの。あの二人、真面目すぎだものね。たまには羽目を外させなきゃ♪』
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