『ワク君についてどう思う?』
臨海学校で何回も言われた台詞。何回も聞いた台詞。
だからこそ胸に響いて。
あの頃は、未だ判んなかった。
あの頃は、もやもやが募ってた。
だけど、今なら言える。
確信は無いけど―多分。
だから、今度はちゃんと言おう。
『貴方が好きです』と。
私は和久家の前にいる。
理由は二つ。
告白の件と、前にした約束の少女マンガ版「源氏物語」を貸すためだ。
チャイムを鳴らすと、見慣れた顔が出てきた。
「あ、コズエ。あがって。あと、今は親居ないから。ゆっくりしてって」
聞きなれた声、少し幼さの残る顔。
出てきたのは、見慣れてて、私の好きな彼の顔。
大好きな、彼の顔だ。
それを見ると、少し緊張して少し顔が赤くなる。それに加え
「…立てるか?」
彼が私の手を取って自分の肩に回した。
「うん、大丈夫。」
相変わらずの、ワク君の優しさに触れた。
それだけで私は最高に幸せだ。
私はワク君に支えられて階段を上り、2階のワク君の部屋まで来た。
部屋に入ると彼の匂いが充満して、それだけで私は顔が更に赤くなる。
とっても幸せな気分だ。
足が不自由な私でもワク君に支えられてここまで来れた。
だから、ワク君と一緒なら頑張れる。そんな気がする。
ワク君に支えられてたら、何処にだって行ける気がする。
いっぱい彼から幸せをもらえる気がする。
だから―
「ワク君」
勇気を出して。
「好きです」
彼の手の力が強くなっていく。
「コズエ…それ俺が…」
「付き合ってください」
「…喜んで」
そして抱きしめられて、私は天にも昇る気分だった。
それで、まぁ、車椅子が無いのでベッドに座らされた。
ワク君は私の隣にいる。
話を聞くと、彼も臨海学校で考えて、同じ結論に至ったらしい。
「俺…コズエを一目見たときから守らなきゃ…って思って…大事なんだ…」
嬉しいことだ。
「…ワク君…」
「ん?」
嬉しいついでにせがんでみる。
「…キス…して…」
…私の13年間の人生の中で最も赤くなった瞬間かもしれない。
見れば彼も真赤で。
私も真赤で。
…ちゅ…
私達の唇が触れ合った。
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