ぼくらの

803 : カンジ×アンコ(マチコエおまけ)/マチコエの人

投稿日:2007/08/25(土) 01:01:07 ID:NLy2pPEk

最近は、ジアースに乗った後はカンジと帰ってる。
彼が送ってくれると言うので、お言葉に甘えてるだけだ。
しかし、これが後数回だと思うと、すごく悲しくなる。
だから、考えないように。

「そいえばさ」
「なに?」
「今日コエムシ何か妙にぐったりしてなかったか?」
「うそぉ!?」
そう言って笑う。
他愛の無い会話が凄く嬉しい。
なんでだろう?
「まじだって」
彼も笑う。
彼も楽しいかな?そうだったらいいな。
「あれは絶対誰かに何かされたな」
「コエムシに誰が何をするっていうのよ」
「マチにいたずらされたか?」
「…」
彼はしまった、と言う顔をした。
私はその顔から目を逸らそうと試みた。
そんな顔、見たくないのに。
―早く、この想いを伝えなくちゃいけないのに。


そんな事を思った後に彼に
「ん?アンコ、おでこに絵の具付いてるぞ?」
声をかけられて私は顔をあげる。
「うそぉ!?」
目が合って、少し照れくさい。
「あ、今日美術あったから…ついたのかなぁ?」
「気をつけろよ」
そんな事を言ってぶっきらぼうにハンカチを出す。

私はそれをぎゅっ、と握り締めて。一呼吸をして―
「…ありがとう」
「返さなくていいからな」
へ?と私は言いかける、が
「まぁ、そういう事だ」
と、言葉を彼にリードされる。

「…あ、此処お前んちだろ…?じゃあな!」
そして、彼は走り出す。

…私はその場に立ち尽くした。

レス :
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