ぼくらの

871 : 即席コダマ×カニ

投稿日:2007/09/08(土) 15:50:16 ID:DwqQbaiE

ぴぴるぴるぴる〜


「コエムシ、ありがと」
 口だけで笑って、コダマはそれを見下ろした。砂浜にうずくまる白い四肢。艶やかな長い黒髪はべっとりと濡れていて、小刻みに震えている。寒さのためというわけではなさそうだった。俯けている顔は見えない。体格からして少女だった。
「いいってことよ。ま、せいぜい楽しめ。どーせおめーは……」
「もうあっちに行っていいよ」
「ちっ。人使い荒いんだからよー」
 コエムシは人じゃないだろ。そんな突っ込みを口にするのは面倒だった。コダマはただじっと、小さく動かない少女を見つめた。
 じり、と少女が横に動いた。コダマが足を一回、踏み鳴らす。
「おい、カニ」
 びくり。初めて、カニと呼ばれた――カニであった少女は顔を上げた。真っ黒い瞳は丸くて、鼻も、唇も小さい。驚くほど首が細かった。砂にまみれた裸の肌が、コダマと目があってほんの少し赤くなる。
「な、なんですか……」
「へえ。しゃべれるんだ。面白いな」
 か細く高い声だった。へたり込んだ格好で、折れそうな指で体を隠そうとしている。まだ未発達の乳房の前で、カニの手の平から砂がぽろぽろこぼれた。
「本当に人みたいだな」
「ひ、ひとでじゃないです、わたしカニです」
「聴力はカニ並み、と……」
 カニを人間にすることだってできるぜ。コエムシがそんなことを言い出したときは思わず笑ってしまった。何だその無駄な能力。嘲る言葉を口に出す前に、コダマは気づいた。
 カニなら、殺せる。元がカニの人間なら殺しても何ら面倒な問題は起きない。人を殺める経験ができるのだ。
 思って、すぐに頼んだ。どんな奴にしてやろーか、とコエムシが尋ねたので(案外至れり尽くせりな奴である)、殺しやすそうなヤツ、と答えた。
 コダマは一歩カニに近づいた。ひ、と漏らして、カニは右方向に逃げた。少しだけだ。コダマがとまると、カニもそれ以上動かない。
 なるほど。確かに殺しやすそうだ。脆そうな体、きっと骨は細い。悲鳴だって上げるなといえば上げなさそうで、そもそも声が小さい。横方向にしか逃げられないし、肌だってものすごく柔らかそうだ――
「おい、動くなよカニ」
「え、は、はい」
 思い立ち、コダマは膝をかがめた。カニと同じ目線で、至近距離で彼女を眺める。また僅か、カニの肌が染まった。コダマは薄笑いを浮かべた。
「コダマさん……?」
「俺の名前、知ってるんだ」
 どうでもいいけど。
 今から殺す相手のこと、何を知っても意味などない。ただ相手が生きている人間でさえあれば。
 そして今から、何をしても問題ない。
「…………全部、人間?」
「で、でん部? ですか? おしり?」
 コダマは素で驚いた。
「お前、ばかだな」
「おしり……多分、はい……あ、あの、コダマさん」
「なんだ」
「わ、わたしなんで、ひとにされちゃったんですか……?」
「いまさらか」
 さすが、元はカニだ。いい感じに頭が弱く作られているらしい。もしこれが元から人間でも、確実に選ばれなかった側の人間だ。また殺してもいい動機が増えた。コダマは笑った。
「確かめてやるよ」
「なに、なにですか」
「お尻。でん部だよ」
「ぜ、全部?」
「お前わざとか。まあいいや。全部確認してやるから。ほら、あっち向け。海の方」
 言われたとおり、カニは右回転で海の方を向いて正座をした。体に貼り付いた砂をぽろぽろこぼしながら、所在無さそうにコダマをちらちらと振り返る。うん、とコダマは頷いた。
「次、四つんばい」
「よ、よつ……?」
「両手足つく。それから、お尻、突き上げろ」
「はい、え、えっと……でも」
「いいから早く」
「何だか、恥ずかしいことのような気がするのですが」
「早く」
「……はい……」

 空は快晴だった。雲ひとつ無い青じゅうたんの下、岩場の日陰でもじりじりと熱気は迫る。打ち寄せる波の音だけは涼しかったが、コダマは首筋に汗をかいていた。
 けれど服は脱がない。カニが裸で、自分が着衣で――動きたいのを我慢して、目の前の光景をじっと堪能する。健康的な海の風景をバックに、突き上げられた少女の尻。白い。
 菊門と、そのさらに奥の方にも影が見えた。他人の肛門なんてはじめて見たなと、そんな冷静なことを考えながら、その実、コダマの視線は尻に釘付けで、少しの間しゃべることができなかった。
「……カニのお尻、人間さん、ですか?」
「……どうだろ」
 コダマは指を伸ばした。一切不潔な感じを受けないのは、そこが話に聞くよりもずっと綺麗だからかもしれない。元がカニだという意識が都合よく頭に住み込んでいて、菊門に触れるのも躊躇わなかった。
「ひゃっ」
「動くなよ」
 やや硬い感触。ぐにぐに押しつぶして見る。
「コダマさん、そ、そこ、多分……」
「分かってるよ。確かめてるんだ」
 指を入れようと押し広げてみた。入り口は弾力ですぐに戻ろうとする。
「ま、まだです、か」
「指図するなって。カニのくせに」
 結局、指の第一関節まで入れて、それ以上は進めなかった。花火でも突っ込んでみようかと思ったけれど、花火はもっと別の遊びで使ってみたい気もする。
 なんとも言えずざらざらした感触の穴から指を引き抜き、コダマはカニの尻の砂を払った。払った、というよりも、叩き落した。
 ぱんと鳴った音は鈍い。ウシロみたいに鳴らないかなと一瞬思ったが、続けざまの悲鳴で気が晴れた。
「いたい! い、あい、いたいです!」
「痛い? なら多分、ここは人間だと思うな」
「そ、そうです――いたい!」
 話す途中でもう一度はたいた。小さな尻がぷるんと震える。カニが振り返った。小さな造作の顔は痛みで歪められている。反比例してコダマは笑う。何だろうこれ。すごく、楽しい。
「カニ、もっと足広げろ」
 頷いて、カニはまた前を向いた。暴力が止んでほっとしたらしい。真っ白だった尻には手の平のあとがくっきりといくつも重なって浮かび上がってくる。にやにやしながらコダマは、カニの股の間に腕を差し入れた。
 これは好奇心だ。女なんてどうでもいいけど、別に経験して損はない。殺す相手を犯すのも、この先の人生の糧になるかもしれない。相手の悲壮感や危機感がいまいちで、それは物足りないけれど、それは贅沢というものだろう。
「このへんかな」
 適当な部分を撫でてみる。
「ひえ!」
「変な声を出すなよ」
「コダマさん、そこも……」
「人だといいな。……ああ」
 ここか。きっちり閉じた線のような入り口を何とか探し当てる。濡れてないなと思い、どうせなら泡でも吹けば便利なのに、などと思う。
 見失わないように何度も撫でた。微妙な感触だ。ただやわらかい肉、のような気がする。ここにペニスを突っ込んで、気持ちいいのか怪しいところだ。カニだし。
「ひゃあ、あの、あんまり、撫でたり、あぅっ」
 少し苦しい。右手でカニの局部に指を突っ込みながら(別に見失わないように必死なわけじゃないぞ、と言い聞かせて)、コダマはズボンのジッパーをおろした。
 いつのまにかずいぶん硬くなったペニスを取り出すとちょっとほっとする。潮風に触れたとたん、それはまた大きくなった。
「コダマさん、まだ、ですか。わたしのからだに、なにか、どんどん……おかしい気がするんですが」
 実際にはもっと途切れ途切れに、カニが言う。
「具体的には?」
「何か、お腹に入ってます。え……餌じゃないみたいです」
「俺の指だよ。ばかだな」
「ゆ、指!? 大丈夫なんですか、コダマさん!」
「俺のことかよ」
 なるほど、こういう知識は皆無らしい。つまらない。最初に胸を隠そうとしていたから、知っていると思ったのに。
「もういいか」
 入り口は依然硬いままである。指を抜くとあっさり閉じて、その指もわずかに湿っていただけだ。このままでは入らないかもしれない。
 コダマはちょっと焦った。殺すことが目的なわけだけれど、それ以前につまづくのはどうも縁起が悪い気がする。というか、そんな小さな失敗をするような人間になりたくない。
 カニをいじめて遊ぼう、という思いつきは、今は遠くに行ってしまっていた。とりあえず気分を沈めて、それからいろいろしよう。とにかく入れたい。出したい。

「……そうだ」
 一瞬躊躇ってから、コダマはカニの後ろを離れた。
「コダマさん……?」
 無視して磯の水溜りに向かう。生ぬるい海水を救って、手の平と、ペニスを濡らしてみる。
「これでいいかな……」
 格好がつかないような気もするが――四つんばいのまま、不安そうにこちらをうかがうあのカニの姿よりはマシというものだろう。(『指がちぎれたんですか!』などとカニは叫んでいる。無視した)
 焦る気持ちを抑えて、コダマはカニを再び押さえつけた。さらに足を開かせ、念のためにもう一度、カニの穴に濡れた指を入れる。すぐに乾きそうに思えたので、急いで自分のペニスを掴んで、あてがう。
「いいいっいい、いた、いたた、たい!」
 くじけそうなくらいきつかった。むしろ痛かった。
「うるさいな!」
 こっちだって痛い!
「で、でも」
「我慢しろ!」
 俺もな!
「カニのくせに……」
 涙が滲むのを我慢して、腰を推し進める。表情を見られないバックで本当に良かった。セックスは涙目で行うものだとカニに思われたときには、どれだけ残酷に殺しても殺したりない。
 一番引っかかる先端をすっかり飲み込ませて、じりじり前に進む。押されて一緒に前に動くカニ(前にも動けたらしい)を叱り飛ばす。額を汗が流れた。
「なに、して、るんですか? え、コダマさ」
「陵辱のはずなんだけど……」
「漁術!? ひ、ひどい!」
「お前もうしゃべるな」
 折れそうなくらい細い首を必死に動かし、カニはコダマの行為を確認しようとする。彼女は汗をかいていなかった。その代わりぐちゃぐちゃに泣いていて、濡れた髪が背中にべっとりと張り付いている。
 痛ましさを感じられないのは、コダマが残酷だからというより、相手がカニだからのような気がした。ウミガメの涙も生理的なものなんだよな、と思い出すと、なんだか無性に腹が立つ。
 まっすぐ細い、カニの背骨をきしませるイメージをコダマは頭に描いた。それから思い切り、突き刺す。
「きゃあ!」
 僅か、溜飲が下がった。割って入った先の穴は、コダマの移動に合わせて吸い付くように閉じようとする。亀頭の先端が常に肉ひだに包まれていて、壁をこそげおとしているような気分でコダマはペニスを引いた。
「……う」
「いたい、いたい、いたいです!」
 そこで初めて快感を感じることができた。耳からの悲鳴と、ようやく、おそらくはこれも生理的なカニの体液によって。きついのは変わらないけれど、入れたときよりは滑らかな体温を感じることができる。
「動くな、って……」
 ずれるカニの腰を両手で押さえつけ、コダマは思い切り腰を打ちつけた。
「やめ、て、く、だ……っ」
 小刻みの振動は全て、真っ白い砂に吸い込まれる。砂と同じくらい白かったカニの肌は既に火照りきって赤い。腕を伸ばして、コダマはカニの乳首を摘んだ。
「柔らかいんだ、これ」
「いたぁっ!」
「痛い、の? 軽くしかひねってないのに」
 少しでも射精の時間を遅らせるため、ただの気まぐれ、カニをいじめるため。どれが本当か分からない。
 小さい、けれども重力に従うほどには実のある乳房を下から包み込む。砂を掬って塗りつけた。ひゃぁ、だか、うゃぁ、だか、とにかく変な声がカニの真っ赤な唇から漏れた。丹念に揉みしごき、思い切りわしづかみにする。
「いたい、いたい、です! やめてください! そこ、ちゃんとにんげんです!」
「どっちがいたいんだ?」
「どっちも……!」
 半開きになったカニの口から涎が垂れ、コダマの腕に着地した。汚い。後で綺麗に洗おう。
「お前、この程度で痛がってたらこれからどうなるんだろうな」
「え……?」
 返事を待たず、コダマはコダマは腰を思い切り引いた。ぎりぎりまで塞がった膣の感触に眉をしかめながら、勢い良く貫く。
「あぅ!」
 わざと、カニの体に爪を立てて支えていた。血が滲み出すのを眺めながら、コダマは必死で腰を振る。
 何度も何度も、擦り上げ、締め付ける肉は、最終目的を忘れてしまいそうなほど気持ちよかった。じゅぶじゅぶ音を鳴らす正体が海水なのか、カニの体液なのか、コダマの体液なのか、混ざった全部なのか。
「あっ、あっ、コ、だめ、あっ、コダっ、……――ぁあっ!」
「……出る、……っ、」
 息苦しそうにつぶやいて、コダマは結合部分を凝視した。
 どくん、と一度大きく、蠢く膣に促されるようにして、残滓を。陶酔感は目を瞑ってしまいそうなほどだったが我慢した。動物のように限界まで突き上げられた尻の、グロテスクに開いた性器をじっと眺める。体毛のないそれは痛々しい。

「コダマさん……!」
 全部出し切るまでコダマは口を聞かなかった。短い間だったけれど、カニの不安そうな声には何の心も動かされない。急速に小さくなっていくペニスを自覚してから、コダマはカニから抜け出した。同時にしゃがむ。
「まだ動くなよ」
 顔を近づけて、カニの膣を観察する。生臭い匂いが鼻についたけれど、磯の香がすぐに払ってくれた。
「血だ……」
 やっぱり無理があったらしい。ぴくん、ぴくんと、それ自体が生き物のように動く入り口の僅かな襞は、血と精液の混じったピンク色の液体を零していた。やっぱり愛液も出ていたらしい。粘性のそれはゆっくり下に落ちて、砂浜を汚す。途中の糸に指で触れてみた。
「気持ち悪いな……」
 言いながらも、すぐには拭わない。カニのふくらはぎにこすり付け、カニの表情を見てみたりする。
「ええと……」
 泣きながらもカニは、おかしな顔をしていた。腑に落ちない、何をされたのか分からない。そんな風な。
「交尾……でしょうか……?」
 何と答えようか少し悩んだ。『お前みたいな低脳に、俺の種をやるわけないだろう』『その顔やめろ』『くっくんじゃない。袖を掴むな』
「だから、検査だよ。検査」
 目を逸らして、コダマは砂浜に腰を下ろした。首を傾げていたカニが、あいまいに頷いた。
「人かどうか、しらべたんですか?」
「……そうだよ」
「どうでしたか?」
 なぜ不安そうに聞く。不快すぎる。
「人だったけど」
「良かったです!」
 痛かったけど、我慢した甲斐がありました! ……低脳は幸せだ。コダマはため息を漏らした。顔を覗き込む少女の視線から逃げた。
「でもまだだ」
「え?」
「もう二三日、検査してみないと分からないな」
「ええー!!」
 こんな大きなカニ、どこに隠そうか。花火はどうやって使おう。殺してしまうまで、どうやってこいつで遊ぼう。

レス :
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