>>374には悪いが、ちょっと便乗させてくれ。
↑のエピローグで双葉たちを探そうとダイナカが手を繋いだ辺りの続きってことで
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マキたちが着いた頃には、もう花火が上がっていた。
「あーもう、ウシロ!早く歩いてよ!座れなくなっちゃう」
花火になんぞ、興味のきの字も無いといった態度のウシロが渋々、マキと歩いていた。
「……あれ。あそこにいるの、ナカマとダイチ君じゃない?」
斜め前方の屋台の間を、やや早足でこっちへ向かってくる二人が
手を繋いだままキョロキョロしていた。
「うはー!付き合ってたって、ほんとだったんだ!」
「おーい!ナカマーーーー!!!」
騒がしい群集の中、よく通る声でマキが元気よく叫んだ。
「……あ…」
「マキ…!来てたのか。おぉ、ウシロも…」
「こ、こんばんは…」
ナカマは少しペコっとして、自分たちが手を繋いでるのに気づき頬を染めた。
「ヤダなぁ!そんな赤くならなくたっていいじゃん。二人のことは何となく知ってたよ」
ナカマはますます俯いて身を小さくした。
からかうつもりはないが、今のナカマはなんて可愛いんだろうとマキは思う。
「何か探してるの? わたあめ屋?」
「いや、先に来てるはずの妹と弟を探してるんだ」
「へー!ダイチ君の!? あたしも会いたい会いたい!」
「3人もいるんだよ。みんなかわいいの」
ナカマのその言葉に、マキは嬉しそうに笑った。
「らぶらぶだね!ナカマはきっといいお母さんになるね!」
すると今度は、ダイチまでも赤くなって下を向いた。
マキにはアツアツのハートマークが二人を囲っているのが見えて、大満足だった。
…ウシロは黙ったまま屋台のウインナーを食べていた。
みんなで双葉たちを探すことになり、人ごみをかき分けて行く。
前を歩く二人をじっと見ていたマキは、率直な疑問を口にした。
「ナカマ……なんか、歩き方おかしくない?」
途端、ナカマの顔がボボボっと真っ赤になった。
…確かに、腰がフラついて足元が不安定なのは、自分で分かっていたのだ。
「どっか、痛いの?」
何も言えないナカマは、ただブンブン首を振った。すると、ダイチが割って入った。
「……さっき、こっこ…転んだんだんだよな!」
「……ぅん… うん!」
頷いた
「ははは!ナカマは意外とおっちょこちょいなんだよなぁ〜このぉ〜!」
ツンツーン。
「えへへへへー!」
「……………」
マキはこのおかしなやり取りに不審な眼差しを向けたが、
まぁ…、らぶらぶな二人の日常会話ということで納得する事にした。
「ねぇ。その服いいね!可愛いって言うより、なんかセクシー!」
今日のナカマは、黒のワンピースにフリルつきの羽織りもの。
髪を下ろした彼女も何だかいつもと違くて新鮮だった。
「ナカマのことだから、浴衣とか着るかと思ったのに。ワンピも似合うけどさ」
「さ…最初は着てたんだけど、げ…下駄の、鼻緒が…切れちゃって……」
「あーらら。残念だったねぇ……。それで着替えちゃったんだ?」
「………………ぅん……」
ナカマは頭が朦朧としてきた。
それが原因で、つい二人きりになっちゃって、エッチしてたなんて…言えない。
「でもそれの方が、デート着って感じで気合入っててイイよ!
ダイチ君羨ましいね!ひゅーひゅー!」
あうぅ……もう…ダメ……。
マキ……お願いだからこれ以上、この話続けないでぇぇ……ーーーー
ナカマの思考のぐるぐるがピークに達し、ふしゅぅぅぅー…と言った。
「ナッ、ナカマ!大丈夫かっ!?」ダイチの胸に倒れこんだ。
「ナカマ!?」マキが駆け寄ろうとすると、ウシロがガシっと服を掴んだ。
「なにすんのよっ!?」
「……おまえ…、空気読め。」
「はぁ!?」
「……帰るぞ」
「待ってよ!ナカマが……」
「いや、私、ぜんっぜん大丈夫だからっ」
ぐい。ぐいぐい。マキは渋々、後ろ向きに歩き出した。
「今日のナカマ、一段とキレイだったよぉーー!バイバーーーイ!」
マキはウシロに引っ張られ遠ざかっていった…。
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